中村邸（有料）
もと櫛問屋を営んでいた中村家の住まい。天保年間（1830 ～1843 年）の建造物。典型的な奈良井宿の民家の様式を往時のまま残しています。塩尻市の有形文化財に指定されています。内部が公開されています。

手塚家（有料）
もと上問屋史料館。慶長７年（1602年）から明治時代に至るまで270年間継続して奈良井宿の問屋をつとめ庄屋も兼務していた手塚家の住まい。現在は国の重要文化財に指定され、往時の古文書や日常生活に使用した諸道具等を展示しています。

木曽の大橋
樹齢300年以上の天然木曽ヒノキを使用して造られており、橋脚のない橋としては有数の大きさを誇っています。橋の下を流れる川は、奈良井川・犀川・千曲川・信濃川となって日本海へと流れて行きます。

楢川歴史民俗資料館（有料）
文豪・島崎藤村が「初恋」に詩った花櫛の原型である塗り櫛や宿場内で流通していたお金(宿札)など、往時の奈良井宿の生活用品等が展示されています。懐かしい道具類もあります。

マリア地蔵(有料)
大宝寺の裏手にひっそりと佇むマリア地蔵。昭和のはじめ、住民により近隣の藪の中から発見されました。隠れキリシタンが密かに祈るために作ったものともいわれています。

中山道・杉並木
古道の両側に杉の巨木が十数本並び、中山道の往時の面影を偲ぶことができます。何人もの旅人がこの道を行き交いしたことでしょう。

二百地蔵
この地域周辺にあった観音様や地蔵様等の石仏を、この場所に集めてまつられています。さまざまな表情が心を和ませてくれます。

鳥居峠
海抜1197m、木曽路一番の難所で知られていた鳥居峠。戦国時代は木曽氏と武田氏の戦場となり、江戸末期には皇女和宮様が降嫁の旅で通過した歴史ある峠です。現代では趣き豊かなトレッキングコースとして人気が高いです。鎮神社から峠の頂上までゆっくり歩いて２時間。

奈良井宿の町並み
旧中山道の奈良井宿は約１キロにわたって町並みが続く日本最長の宿場です。奈良井宿は木曽路一番の難所といわれた鳥居峠をひかえ、中山道・木曽十一宿中最も賑わった宿場町でした。江戸時代や明治時代の建物が立ち並び、往時の面影を色濃く残しています。家々の少し細めの千本格子が、宿場の雰囲気を好ましいものにしており、大名行列の宿泊でたくさんの荷物を出し入れの場合は、取り外せるように造られています。昭和５３年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
平成23年NHKの連続テレビ小説「おひさま」の撮影ロケ地としても使用されました。

鎮神社
ならい宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から主神をまねき祭礼を始めたとされています。毎年8月11日・12日の両日には氏子総出による盛大な例祭がとりおこなわれます。

水場
昔から飲み水や料理水として使われてきました。水場は庶民の憩いの場所でもありました。現在でも使われており、飲むこともできます。