越後屋の横顔
中山道は慶長7年(1602年)徳川家康によって定められた五街道の一つです。中山道・
木曽路のなかでももっとも高い標高940mに奈良井宿は位置します。また、木曽路中の
最大の難所、鳥居峠(1197m)がひかえており、中山道・木曽路十一宿中もっとも賑わった宿場町で、その繁栄ぶりは「奈良井千軒」と呼ばれたほどです。
江戸時代の面影を色濃く残す奈良井宿は、昭和53年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。当店「越後屋」は、奈良井宿の中で木曽漆器製造業を営みながら、昭和48年4月16日に奈良井宿では最初に食堂「民芸食堂・越後屋」を開業いたしました。
料理の器などは、なるべく地元産の木曽漆器を使用しております。現在は木曽路の味どころとして、豪華さより蕎麦や季節の素朴な料理に徹した味を伝えています。築200年の建物に包まれて奈良井宿場ならではの味を楽しめて頂ければ幸いです。奈良井宿にお越しの節には当店にお立ち寄りください。こころよりお待ちいたしております。